1999年11月アーカイブ

帰りがけ、途中下車し、遊歩道を歩く。
途中、古本屋に寄る。
ペーパーバックを2冊。シェルダンと「シンプル・プラン」の原作。それぞれ400円。
「シンプル・プラン」は映画になったらしいがまだ見ていない。
先に原作を読んでから映画を見ることにしよう。

いやあ、面白い映画を見た。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」というアメリカ映画。
実は「海の上のピアニスト」を見にいったところ、満員で入れず。
そして、やむをえず移動した先の映画だった。
見事の2字。
こんなにインパクトを受けた映画は近頃なかった。
すごい発想。
俳優もリアル。
迫り来る恐怖感。
どこをとっても、近年にない素晴らしさだった。
プログラムも工夫されているし。

筋は、こういうものだ。
映画学校の生徒3人、ヘザーという女性とマイク、ジョシュアという2人の男性が、ブレア・ウィッチといわれるメリーランド州に伝わる魔女伝説のドキュメンタリーを撮ろうと森の中に入る。撮影を終えて帰ろうとするが、道に迷ってしまう。そして、3人の周囲には、次々と奇怪な現象が起こってくる。3人は極限状態に追い込まれ、最後は......。ここから先は、完全に見るものに判断を委ねられている。
こういう映画を見たかったという、代表的な映画になりそうだ。
個人的にいえば、難点はないわけではない。
たとえば、バッテリーとフィルムが、8日間も持つわけがないということ。
あれが、3日くらいだったら、まだ許容範囲か。
もう一つは、最後の館のシーンはいらなかったんじゃないかなということ。
確かにあそこで恐怖感は頂点に達するが、蛇足の感がぬぐえない。
ヘザーがカメラに向かっての謝罪で十分だったのでは。私はそう思う。

まあ、それにしても、インパクトの強い映画だった。制作費はなんとたったの300万円だったという。うーん、まだこういったことが現代の世界にもあるんだな、そして、また、改めてインターネットの影響の大きさを実感させられる。
文化村のゴッホ展へ。
ゴッホの作品を目の当たりにするのは初めてだと思う。
どんな思いで、ゴッホはこれらの絵の絵筆を握ったのだろうか、ということを想像しながら絵を見て歩いた。
すごい。
やはりすごい。
例のタッチが繰り出す存在感には圧倒されるばかりだった。

ただ、自分には、やはりシーレの方が自分にピンとくる。
ゴッホの才能のすごさは感じるが、どこか開花しきらないで終わった感がある。
非凡ではあるが、突き抜けた天才の持ち主ではないというか。
きょうの展覧会を見た感想はそんなところだ。
音楽家にたとえるとだれがしっくりくるだろうか。
ブラームス、うーん、違うなあ、シューマンか。
タイプは違うけれど、シューマンに近いかもしれない。
独特の話法をもっていながら、突き抜けたものを持ち得ていないところなどは。
やっぱりシーレなんだなあ。自分にとっては。近いんだ。

レセプションで、パンとワインをいただいて、19時すぎに美術館を出た。
そういえば、この美術館は、シーレ展以来だった。
何年前かなあ。あの展覧会へ行ったのも。

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